■ MUKU-DATA  床柱:檳榔樹(ビンロウジュ) 床框:黒檀   三条市

昨日、リフォーム前の一部解体された現場を見せていただいた。
うわぁーこの床柱、檳榔子じゃない?
珍しい~
檳榔子の床柱が使われている建物は初めてみました。
この建物が建設されたのは戦前という事ですので、
大正か、昭和初期・・
県内のあちこちの文化財指定になっている建物は見てきたが、
檳榔子は無かったかと思う。
畳床の床框は柿にも見えるが、縞黒檀
床脇の地袋の前板、棚板は素性のいい欅材。
欄間は透かし欄間で細工は凝っていて、建具の桟も細かく色んな図柄をあしらっている。
そして天井板はお決まりの杉の柾目
大事なところをほどよく押えているなぁ・・って感じます。
当時建設された事を思うと、
黒と白が細かく混ざり合う檳榔の丸柱が立ってあるこの座敷はとてもモダンな座敷だったのでしょうね。
年々、良材が枯渇しています。
市場を見ていると良くわかります。
昔は何てことなかった材も今は高級材の仲間入りってのも多くあります。
木が育ち、材になるまで何十年、何百年と長い年月が必要です。
木という素材が他とは違うのは、
古い良材ほど価値があるということ、何の木か分からないほど汚れていても
一旦表面を軽く削っただけで、本来の姿を表してくれます。
良材が使われた古い家が、今までどれだけ解体されて廃棄処分されてきたことでしょう。。。
ずっと胸に痞えていたことですので
これはもう放っておくことはできないので新たにカテゴリーを設けることにしました。
 
古材銘木再活用
コストをかけてでも使った方がいい、残した方がいい材は
まだ沢山あるのかと思います。
再利用、再活用して、
特に良材は残していかなければいけません。

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